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ぐるなび

東京都内“3,000円以下”の星つきコースランチ

2017.5.31

「ランチは気軽に楽しんでいただきたいので価格もカジュアルに。もちろん、夜と遜色ないものをお出ししています」

ル・ブルギニオン オーナーシェフ 菊地美升

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同じ店であってもランチのときは別の風が流れる。夜とは違って、陽光あふれるテーブルに並べられたメニューは、いつもよりきらきらと、まるで素肌をさらしているようだ。六本木ヒルズから歩いて5分。一軒家フレンチの「ル・ブルギニオン」は、緑に囲まれた空間が客席の前にあり、接する道路からの目隠しとなっている。席につけば、大げさではなく、いつの間にか軽井沢にいるのではないかと思ってしまう。

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もともと気取りがなく、おもてなしの心にあふれた店ではあるが、昼には2,500円(税別、以下同)のコースがあり、さらに敷居が低い。夜の客単価は1万5,000円程度。オーナーシェフ自らが笑いながら説明する。「だって、高いランチは私も食べたくないですから」。

果たして、ランチであっても夜と遜色のないものが登場するのだろうか。

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可愛らしいグージェール

まずはアミューズ。目の前にちょこんと置かれたのはグージェール。シュー生地にチーズを混ぜて焼いたもので、フランス・ブルゴーニュ地方の料理だ。中には豚肉とパセリのペーストが入っている。つまんで口の中に放り込めば、バターの香りがふわっと広がる。やがて、しっかりとした肉の旨みがやってきて、シュー生地と一体化する。

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ランチであるからと控えていたとしても、グラスシャンパーニュをお願いしますと言いたくなる。生地もリエットも自然な甘みがあり、食欲のスイッチが入るのに十分だ。

こちらで食事をしたことがある客にとっては、なじみのあるメニューに違いないが、陽光の中で観察すると、とても愛らしい姿に見えてくる。白い皿を背景に、ちょこんと小さな口からリエットをのぞかせている。香ばしく色づいた見事なシュー生地は「ル・ブルギニオン」らしい技術の確かさを感じさせられた。夜なら口に放り込んであっという間に終わってしまう一品も、ランチならではの楽しみ方ができる。

7種類のオードブルから選ぶ

2,500円のコースは7種類のオードブルから一つ、後はメインに肉か魚のどちらかを選ぶ。さらにデザートとコーヒーなどの飲み物が付いてくる。4,500円のコースは肉と魚の両方が提供され、出てくる魚の種類も高級感のあるものに変わる。

オードブルに選択肢があるというのはうれしい。人気があるのは、「人参のムースとコンソメのジュレ ウニ添え」や「ブータン ノワールのテリーヌ仕立て リンゴのサラダ添え」だが、あえて時期限定の「姫っこ地鶏のポッシェ グリンピースのスープ ミント風味とトマトのコンポート」を選択した(5月取材時のメニュー)。

どのオードブルもアラカルトで頼めば、2,000円以上するものばかり。あらためて2,500円という提供価格が信じられない。もしかしたらポーションが小さいのではないかとドキドキしながら待っていると、かなりボリュームのありそうな一皿が目の前に運ばれてきた。

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